介護・福祉系の資格はいくつもありますが、私が最初に選んだのは作業療法士でした。「治療して終わり」ではなく、その人が退院した後、実際の生活の中で何ができるようになるかまで関わりたいという思いが、進路を決めるきっかけになりました。
私は社会人を経て3年制の専門学校に入り、国家試験には1回で合格しました。

資格取得までの流れ
作業療法士は国家資格で、養成校(専門学校・大学等)を卒業したうえで国家試験に合格する必要があります。座学だけでなく、病院・施設での実習が多く、正直かなり体力も気力も使う期間でした。
授業は同じ目標を持つ仲間がいたので、楽しく通えました。一番大変だったのは、やはり実習です。ただ、実際の職場で患者さんと接しながら学べた経験は、今振り返ると本当に貴重なものでした。
実際にどう勉強していたか
国家試験対策は、正直「これ一冊で完璧」という教材にはなかなか出会えませんでした。実際に効果を感じたのは、
- 過去問を繰り返し解いて、出題パターンに慣れること
- 実習で学んだ「実際の患者さんのケース」と、教科書の知識を結びつけて覚えること
の2つです。暗記だけで乗り切ろうとすると、模試では点が取れても本番でつまずきやすい、というのが実感でした。
現場に出てから感じたこと
県内の病院や施設で作業療法士として勤務する中で、退院後の生活を支える難しさを何度も感じました。病院の中でできることには限界があり、「この後、どうやって生活していくのか」という部分に、もっと関わりたいと思うようになったのが、後にケアマネジャーや福祉住環境コーディネーターを目指すきっかけになります。
職場によって働き方はこんなに違う
私はこれまで、急性期・回復期の病棟、療養病棟や精神科、老健や通所・訪問などの介護の現場で働いてきました。

急性期・回復期:患者さんの回復が早いぶん、スピードが求められます。ノルマもあり、正直大変でした。それでも、よくなっていく患者さんを間近で見られるのは何よりうれしく、大きなやりがいでした。
療養・精神科・介護施設:時間の流れがゆっくりで、比較的定時に帰れていました。
子どもが小さいうちは、急性期や回復期で働き続けるのは大変かもしれません。どの職場が合うかは、生活の状況によっても変わります。
転職して感じたこと
結婚して子どもが生まれてから、回復期での働き方が大変になり、家から近い職場に移りました。
転職先はハローワークや直接応募で探しましたが、職場の情報が少なく、入ってから「思っていたのと違う」と感じることも多くありました。病院の人事は病院全体の採用担当なので、リハビリ職の働き方まで理解しているとは限りません。
今振り返ると、転職サイトは必ず使った方がよいと思います。転職前に職場の情報を得ておくことが、結果として長く続けられる秘訣だと感じています。
病院から老健・デイケア・デイサービス・訪問などの介護分野へ移るときの違いや、確認しておきたいことは「作業療法士・理学療法士が介護分野へ転職する前に知っておきたいこと」でまとめています。
介護・福祉の職場で働きたい作業療法士の方へ
老健・通所・訪問など、介護・福祉分野の求人を専門に扱う転職サイトです。職場の雰囲気など、求人票だけではわからない情報も聞けます。登録は無料です。
介護JJで求人を見る(無料)※介護福祉士・ケアマネ・作業療法士・社会福祉士などの資格をお持ちで、正社員での転職を考えている方向けです。
この資格を活かせる職場・活躍の場
作業療法士の資格や知識を活かせる主な職場・活躍の場は、次のとおりです。

- 病院(急性期・回復期リハビリテーション病棟など)
- 精神科病院・クリニック
- 介護老人保健施設・特別養護老人ホーム
- 通所リハビリテーション(デイケア)・訪問リハビリテーション
- 障害者支援施設・就労支援事業所
- 児童発達支援・放課後等デイサービス、特別支援学校
これから作業療法士を目指す方へ
養成校選びで迷っている方も多いと思いますが、正直、実習先の幅・国家試験の合格率実績は、事前にしっかり確認しておいた方がいいと感じています。この点は、別記事で具体的な教材・対策講座の比較も含めてお伝えする予定です。
作業療法士としての経験を経て、その後ケアマネジャー資格に挑戦した経緯はケアマネジャー試験、合格までの道のりでまとめています。
あわせて読みたい:終末期ケア専門士とは?受験資格と試験内容をわかりやすく解説
あわせて読みたい:急性期ケア専門士とは?資格の内容と受験資格をわかりやすく解説
▶ ほかの資格も比較したい方は「介護・医療職のキャリアアップ資格一覧」で目的別に探せます。

コメント