ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護系資格の中でも特に人気・知名度の高い資格です。2025年度(第28回)は全国で50,601人が受験し、合格率は25.6%でした(前年度は20年ぶりに30%を超える32.1%)。この記事では、受験資格・試験内容・合格率まで踏み込んで調べてみました。

ケアマネジャーとはどんな資格か
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、要介護者・要支援者が適切な介護サービスを受けられるよう、ケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、サービス事業者や関係機関との調整を行う専門職です。資格の正式名称は「介護支援専門員」で、5年ごとの更新研修が必要な点も特徴です。
受験資格
ケアマネジャーの受験資格は2018年の制度改正で厳格化されており、次のいずれかに当てはまる必要があります。

- 国家資格保有者ルート:医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士・管理栄養士・精神保健福祉士のいずれかを保有し、通算5年以上かつ900日以上その資格に基づく実務に従事していること
- 相談援助業務ルート:国家資格がなくても、生活相談員・支援相談員・相談支援専門員などの相談援助業務に通算5年以上・900日以上従事していれば受験可能
育児休業などの期間は実務日数にカウントされない点にも注意が必要です。介護福祉士や社会福祉士を取得してから実務経験を積み、ケアマネジャーへとステップアップするのが代表的なキャリアパスになっています。
試験内容と合格率
試験は「介護支援分野」25問、「保健医療福祉サービス分野」35問の合計60問、五肢複択方式のマークシート試験です。合格率は年度によって変動があり、2025年度(第28回・全国)は受験者50,601人に対して合格者12,961人、合格率25.6%でした。前年度(第27回)は受験者53,699人・合格者17,228人で、合格率32.1%と20年ぶりに30%台まで上昇しています。合格後は都道府県が実施する介護支援専門員実務研修(87時間)を修了して、はじめて正式に登録されます。

実際に受験した立場から:医療系の問題は作業療法士としての知識で解けましたが、介護支援分野と福祉サービスの制度・用語には苦戦しました。体験談は「ケアマネジャー試験、合格までの道のり」にまとめています。
平均年収・キャリアパス
ケアマネジャーの平均年収はおよそ429万円という調査があり、介護職全体の中では高めの水準です。居宅介護支援事業所や施設のケアマネジャーとして働くほか、主任介護支援専門員の資格を取得して事業所の管理者やスーパーバイザーへとステップアップする道もあります。
介護福祉士・社会福祉士との違い
介護福祉士が現場での直接介護、社会福祉士が相談援助・関係機関調整を中心とするのに対し、ケアマネジャーは「ケアプランの作成」と「サービス事業者間の調整」が中心の仕事です。いずれも介護福祉士・社会福祉士がケアマネジャーの受験資格として認められているため、現場経験を積んだ後にケアマネジャーを目指すというキャリアパスが一般的です。
この資格を活かせる職場・活躍の場
ケアマネジャーの資格や知識を活かせる主な職場・活躍の場は、次のとおりです。
- 居宅介護支援事業所
- 地域包括支援センター
- 特別養護老人ホーム・介護老人保健施設
- 介護付き有料老人ホーム・グループホーム
- 小規模多機能型居宅介護
気になる点・注意しておきたいこと
良い面だけでなく、申し込む前に知っておきたい点も整理しておきます。
- 受験資格として、対象の国家資格等にもとづく実務経験5年以上かつ900日以上が必要です。
- 合格しただけでは登録できず、その後に実務研修(87時間以上)を修了する必要があります。
- 資格は5年ごとの更新制で、更新のたびに研修を受ける必要があります。
運営者のひとこと:運営者もケアマネジャーの資格を持っていますが、書類作成や関係機関との調整が仕事の中心になるため、直接のケアにやりがいを感じる方は事前に仕事内容をよく確認しておくのがおすすめです。
どんな人におすすめか
- 介護福祉士・社会福祉士などの実務経験を積み、次のキャリアステップを考えている人
- 現場の介護だけでなく、ケアプラン作成やマネジメント業務に関わりたい人
- 資格保有者としてより専門性の高い立場で介護業界に関わりたい人
アガルートアカデミーのケアマネジャー試験講座について
ケアマネジャー試験の試験対策を通信講座で進めたい方の選択肢のひとつが、難関資格の通信講座を扱う「アガルートアカデミー」です。公式サイトで確認できる主な特徴をまとめます(2026年10月時点)。
- 講義はすべてオンラインで提供され、オリジナルテキストを使って学習できる
- 2027年合格目標の講座は、初めて受験する人向けの「入門総合講義/入門カリキュラム」と、受験経験者向けの「中上級総合講義/中上級カリキュラム」に分かれている(下のボタンは入門講座のページにつながります)
- どの講座を選べばよいか迷う場合は、オンラインの無料受講相談を利用できる
- 各種割引制度や、対象講座の受講生が合格した場合の合格特典が用意されている
講座のラインナップ・価格・割引や特典の条件は時期によって変わるため、申し込む前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
独学で進めたい方へ
講座を使わず独学で進める方には、テキストと問題集が1冊にまとまった2027年度版があります。
居宅・施設・地域包括支援センターなど、ケアマネジャーの職場ごとの違いや、転職前に確認したいことは「ケアマネジャーの転職先はどう選ぶ?居宅・施設・地域包括の違いと確認したいこと」でまとめています。
合格後、ケアマネとして働く職場を探したい方へ
居宅介護支援事業所や施設のケアマネ求人を、担当者と相談しながら探せる介護・福祉職専門の転職サイトです。登録は無料です。
介護JJで求人を見る(無料)※介護福祉士・ケアマネ・社会福祉士・初任者研修などの資格をお持ちで、正社員での転職を考えている方向けです。
求人を比べたい方は、こちらもあわせてどうぞ(介護職専門・登録無料)
クリックジョブ介護で求人を見る(無料)※ケアマネ・介護福祉士・実務者研修・初任者研修などの資格をお持ちで、転職活動中の方向けです。
まとめ
ケアマネジャーは受験資格のハードルこそありますが、介護福祉士や社会福祉士としての実務経験を積んだ人にとっては自然なキャリアアップ先になる資格です。合格率も年々変動しているため、最新の試験情報を確認しながら計画的に準備を進めることをおすすめします。
あわせて読みたい:ケアマネジャー試験、合格までの道のり、介護福祉士とは?受験資格の4つのルートと試験内容を徹底解説
▶ ほかの資格も比較したい方は「介護・医療職のキャリアアップ資格一覧」で目的別に探せます。


コメント