作業療法士、ケアマネジャーと資格を重ねる中で、次に興味を持ったのが「住環境」でした。どれだけ良いケアプランを組んでも、実際に暮らす家の環境(段差、手すりの有無、動線)が整っていなければ、生活の質は上がりません。そこで取得したのが福祉住環境コーディネーターです。
福祉住環境コーディネーターは3級と2級を、公式テキストと問題集を使った1〜2ヶ月の独学で取得しました。作業療法士の知識がベースにあったので、勉強自体は比較的楽でした。

福祉住環境コーディネーターで学べること
住宅改修の知識、福祉用具の選び方、介護保険を使った住宅改修の申請方法など、「暮らしの場」を整えるための実務知識を体系的に学べる資格でした。試験は級ごとに難易度が分かれており、実務に直結する内容が多かったです。
実際に役立った場面
回復期の病棟では、退院前にご自宅の環境を確認する家屋評価や、外出訓練があります。限られた時間の中で見るポイントを絞り込んだり、住宅改修を提案したりするときに、この資格の知識が役立ちました。考えをまとめるスピードも速くなったと感じています。
認知症ライフパートナーを取ったきっかけ
作業療法士として認知症の患者さんと関わる中で、認知症についてもっと学びたいと考えたのがきっかけです。応用検定(2級)まで取得しました。資格を持っていると、周りの見る目や発言の説得力が変わり、作業療法士として意見を伝えやすくなります。単に「症状を知っている」だけでなく、本人の視点に立ってどう接するか、家族への支援をどう考えるかまで学べる内容でした。
作業療法士の知識がベースにあるので勉強は楽でしたが、資格によって認知症の捉え方が少しずつ違うため、そのすり合わせの勉強はある程度必要でした。
似た資格との違い(比較しておきたい点)
介護・福祉系の資格は似た名前のものが多く、「結局どれを取ればいいのか」と迷う方も多いと思います。実際に調べて感じた違いを簡単にまとめます。

- 認知症ライフパートナー vs 認知症介助士:どちらも認知症への理解を深める資格ですが、認知症介助士は、全国のCBTテストセンターでの受験か、主催団体のセミナーと検定試験で取得でき、受講のハードルが低めです。「まず一歩目として」であれば認知症介助士、より実践的な支援スキルまで学びたいなら認知症ライフパートナー、という使い分けが実感としては近いです。
- 福祉住環境コーディネーター vs 福祉用具専門相談員:福祉住環境コーディネーターは住宅改修まで含めた幅広い知識、福祉用具専門相談員は文字通り福祉用具の選定・取り扱いに特化した資格です。私は福祉用具専門相談員の資格は持っていませんが、作業療法士の仕事では福祉用具の知識を日常的に使っていました。
この資格を活かせる職場・活躍の場
福祉住環境コーディネーターの資格や知識を活かせる主な職場・活躍の場は、次のとおりです。

- 住宅リフォーム会社・工務店・ハウスメーカー
- 福祉用具の販売・レンタル事業所
- 介護施設・病院(退院前の住まいの調整など)
- 居宅介護支援事業所・地域包括支援センター
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これから福祉系資格を目指す方へ
いきなり難易度の高い資格から始めるより、まずは受講ハードルの低い資格(認知症介助士、レクリエーション介護士2級など)から始めて、興味の方向性を確かめるのも一つの手だと思います。それぞれの通信講座については、別記事で実際に比較していきます。
なお、混同されやすい「認知症介助士」との違いについては、認知症介助士とは?取得のメリットと認知症ライフパートナーとの違いを調べてみたで詳しく比較しています。
ペット共生住宅管理士を受験するには、先に「愛玩動物飼養管理士」の資格を取得している必要があります。まだ持っていない方は、まず愛玩動物飼養管理士の講座内容を確認するところから始めるのが近道です。
独学で進めたい方へ
独学で2級を受ける方は、試験のもとになる公式テキストの最新版(改訂7版)から始めるのが基本です。
あわせて読みたい:ペット共生住宅管理士とは?福祉住環境コーディネーターとの共通点
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